はじめに
いつも本校マーチングバンド部の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
現在準備を進めております強化合宿について、日々感染者が増加する中での開催に迷いもありましたが、ゼロリスクを追求すると今後何も活動することができず、最大限の予防策を講じながら新しい活動様式のもと、自分たちで考え活動する機会を設けることを選択し、実施に向け調整を進めております。
しかし、保護者の皆様に内容をお知らせしないまま生徒をお預けいただくことはできませんので、活動内容や対策を次のようにお知らせします。もし参加を見合わせたい場合は相談させていただく機会を設けたいと考えておりますのでご連絡ください。
また、7月末現在も感染対策を含め法人本部と調整中であり、今後許可されない場合は中止とさせていただきます。
予測ですが、すでに教育委員会から県立高校に対し、合宿や対外試合の許可も出ているため、公立に準じた場合認められることと思います。行政以上に慎重に感染予防方法を模索しておりますので、正式な許可まで時間を要していることご了承ください。
宿泊施設の感染症対策
同行する職員や講師と個別対応
安全確保の観点と技術指導の観点から次の人員を同行させます。県外からの講師も含まれるため、個別対応についても記させていただきます。
また、監督と女性講師(いずれも県内から)以外の講師は車で15分ほど離れた施設での宿泊とし、生徒との対面を極力削減しています。全ての講師は生徒と別室での食事提供とし、生徒の食事中の管理は監督が行います。全講師とも1 週間前から検温結果をこちらで管理し、体調不良を含めた異常があった場合や、感染者と接触がわかった段階で(濃厚接触ではなく会っただけでも)キャンセルとします。不正防止のため、キャンセル料は講師料の100%とします。
全員、フリーで指導をされるプロの方々であり、個人的にも信頼のある方々しかお声掛けしておりません。それぞれが仕事として感染症対策に理解があり、十分配慮してくださる先生方です。
・ 近藤 剛士
監督、岡山からの参加で県外への移動歴はありません。
・ 近藤 舞
カラーガード 講師と女性として女子生徒の対応のため同行を依頼。県外への移動歴なし。
・ 海田 愛奈
打楽器の指導補助と女性として女子生徒の対応と全体的な補助のため同行を依頼。県外への移動歴なし。
・ 村川 裕理
動きの講師として同行を依頼、県外への移動歴なし。
・ 大崎 文徳
音楽指導の講師として神戸から1~3日目の同行を依頼。全体的な指導のため、生徒と5m以内に近づくことはなく、体育館の客席とフロアの距離感で指導をお願いします。
・ 牛山 忠志
打楽器の講師として東京から同行を依頼。8月10日から岡山に滞在いただき体調観察。マンツーマンの指導はお断りし、常時マスクの着用を義務付けます。
・ 松田 寛史
管楽器の講師として熊本から2~最終日の同行を依頼。マンツーマンで楽器を吹いての指導はお断りし、常時マスクの着用を義務付けます。
・ 滝内 洋太
鍵盤楽器の講師として横浜から同行を依頼。常時マスクを義務付け、生徒に近づかず、バチを共有しない方法で指導を依頼。

指導のイメージ(2019年合宿)
客席からマイクで指示を飛ばします。
食事について
報道では食事中の感染が多く見受けられるため、次の図のように座席を離して対策をします。また、食事中のおかわりや、友達が残したおかずをもらうことを禁止し、先にご飯の量を調節したり、手をつける前に食べられないおかずを交換するなどしてから食事を始めさせ、食後はおしゃべりの時間をなくすため、随時退室させます。



食事場所イメージ(2019年合宿)
図右側の部屋サイズです。
生徒の生活と体調管理について
生徒の生活スペースは10 畳の部屋に最大3名の宿泊とします。部屋同士の行き来を禁止し、部屋の外に聞こえるような大声の会話も禁止です。男子生徒はお風呂付きの部屋に入れ、女生徒は大浴場2部屋ずつと中浴場1部屋ずつの交代制とします。
例えばポテトチップスの袋を開いてみんなで談笑したり、トランプをしたりといった、なにか物を共有する過ごし方も禁止します。窮屈で可哀想でもありますが、仕方ありません。
また、毎朝と寝る前の検温を記録し、異常がある場合や練習中に体調が悪い生徒はシングルの部屋を確保しているのでそちらに移します。軽度な熱中症で体温が上がるなど、生理的な理由で高い場合もあるので慎重に観察し、必要に応じて病院にいきます。
仮に感染が確認された場合はすぐに関係機関と協力し、対応いたします。
レクリエーションについて
例年バーベキューとかき氷をイベントとして入れています。これらについては安全な運用を検討中ですが、これまで夕食に半室内で実施していたものを、昼食で野外に変更しています。交代で焼く係(マスク・トングの消毒)を設けるなど、対策を検討中です。(無理だと判断した場合、もしくはルールが厳しくなりすぎてレクリエーションの目的の趣旨から外れる場合は中止します。)
かき氷についても、生徒が自分たちでやっていたものを我々県内の職員で対応するなど検討しています。
差入れについて
昨年も特に現地集合で生徒を送り届けてくださる保護者様から差し入れを頂戴しました。感染症の対策から、手作りのものや個別包装されていないものはご遠慮ください。ペットボトルやパックの飲料が安心でありがたいです。
また、特にアイスクリームなど、「今、食べてください」といった差し入れは練習時間確保の都合、ご遠慮ください。
いろいろ注文をつけていますが、基本的にはお気持ちだけで結構です。「〇〇さんのところがしているからウチも・・」といったことは心配なさらないでください。
保護者様のご来場と見学について
基本的にはいつ見学にお越しいただいても結構です。体育館の客席から活動をご覧いただけます。
ただし、来場者リストを作成していますので、前日にはご連絡いただきますようお願いします。
特に最終日は13:00以降に成果をまとめた通し練習を行い、15:00には片付け、遅くとも17:00には出発したいと考えています。そのまま生徒を連れ帰っていただけますので、是非ご検討ください。
最後に(個人的なお願いと意見です)
8月に入ると練習で集まる機会も多くなり、教室で勉強するよりも外部との接触が部員に限定され、県外からの非常勤講師の授業を受けることもなくなります。その生活を10日ほど続けてから合宿に行くため、生徒同士の感染が合宿で初めて発生するとは考えにくいと考えています。講師もいつもと同じメンバーで、県外からの講師は隔離に近い扱いになるため、上記の対策でまず問題ないかと思います。ちなみに、練習後の夜に講師が集まって飲酒・飲食をしながらコミュニケーションをとることはありません。それぞれ自室で過ごし、私も宿舎の廊下で仕事していると思います。
私の立場から強制はできませんが、もし、合宿にご理解をいただき、少しでもウイルスの持ち込みが無いようにご協力いただけるとするならば、8月9日(日)の休日について、感染拡大地域への里帰りや、逆にそういった地域からの来客(特に飲み会など、一つのお皿の食べ物をシェアするような会食)を自粛いただきたくお願い申し上げます。
(合宿後もですが・・・。)
報道されている国内の重篤患者や死者数を見ても「生徒の感染→命の危険」は当然心配ですが、「生徒の感染→元の生活に戻れるか」も気になります。マーチング強豪の県立岐阜商業高も、部員でもない感染者が発覚して休校になり、野球部が代替え試合を断念するなど対応がとられております。いくら道徳的な指導をしても、感染生徒を特定しようとする子どもたちの動きや、誹謗中傷への不安は拭えません。
「だったらできないね。」とは日々頑張っている生徒には言えず、やりがいをできるだけ残した感染症対策を進めるしか無いと思っおります。
Go To トラべルキャンペーンなど様々ありますが、県外への移動について慎重にご判断いただきたくお願いいたします。