
2020/2/23(日)
新型肺炎の感染拡大に配慮し、「Special Concert」の開催を中止。
創志学園のマーチングバンド部は「文武両道」と「生徒の夢実現」を大切にする学校の基本方針を尊重するため、1シーズンごと(4月から翌年度3月末)を一区切りとして、志望する進路と高校生活を見直し、学年末に引退する選択も尊重しています。
このことから、今シーズンをこの演奏会で締めくくり引退を考えていた生徒もいますし、3年生で卒業を控えたメンバーも1人、この演奏会で卒部する予定でした。
今回の中止を受けてその機会がなくなってしまい、メンバーの気持ちが落ちてしまったのは明らかでした。
そんな状況を受け、急遽講師の皆様にもお集まりいただき、既に手続きを終えて借りていた岡山市民会館にもご協力いただき、「卒部・引退式」を挙行いたしました。

生徒の集合より1時間早くスタッフが集合。
プロジェクターやスピーカーなど必要な機材をセッティング。

きっと落ち込んでいる生徒のため、お客さんに見立ててスタッフの先生方がパンフレットを配ってくださいました‼️

10:00開式
今回の中止決定についてメンバーが知ったのは2/20(木)。
この日トラックへの積込を終えたのが18:00頃。
翌日からのリハーサルに備えて各自帰宅した20:30頃にLINEグループへの連絡で中止連絡をしたのみ。
突然の知らせに困惑しながらも、翌日は中止の対応のためにメンバーを集めることすらできず、お互い顔を合わせないままモヤモヤした2日間でした。
2/23(日)に会場に集まり、改めて学校(法人全体)の考えを周知し、我慢しなければならないことを共有。
悔しいですが、それぞれの考えに一区切りつけてもらいました。

そして改めて、
ここで卒部・引退となるメンバーへの式典を開式。
皆んなから集めた写真をまとめたオープニングムービーを見ました。

そして対象生徒は登壇し、みんなから記念品を送りました。

まずは講師の皆さんから写真立てをプレゼント。
中国大会で全国出場を決めた後の集合写真を入れていただきました。





そしてみんなからは名前の寄せ書きをプレゼント。
卒部・引退するメンバーの前に行って、それぞれ言葉を交わしながらサインをしました。

そのあとは一人ひとり、みんなへお別れの挨拶をしました。
(正確には週末の卒業式の演奏でお別れです)
突然、引退を撤回するハプニングもありましたが、それも個人の選択なので尊重したいと思います。


残された時間はパートやセクションで過ごしました。
半年準備してきた目標の舞台に、いてもたってもいられず音源に合わせてランスルーもしました。

そして最後に集合写真。
最初は泣きながらホールに入ったみんなも、最後には無理にでも笑ってくれました。
いろんな気持ちを押し殺してでも笑顔が作れるこの子たちは本当に強くなったと思います。
まだ創部して2年。
何の歴史も実績もなく、頼るものや支えになるものはその時々の判断。
監督する立場としては「ここで心が折れてしまったら...」そんな不安でいっぱいでした。
でも、どこかで気持ちに折り合いをつけて、この時を過ごしてくれたのだと思います。
集合写真を撮っていたらIPU環太平洋大学のマーチングバンド部から花束が届いたので、みんなで「IPU・環太平洋大学の皆さん、素敵な花束ありがとうございます!演奏会できませんでしたー!」って動画も撮影しました。(笑)
さすが素敵な先輩方です。救われました!(笑)
予定されていれば当たり前のように演奏する機会が来ましたが、今回の件で一人ひとりが心から「演奏したい」と強く思うことができました。
こんな経験、望ましいことではありませんが貴重です。
これを乗り越えた来年はさらに強いチームになるはず。
転んでもタダでは起きない人(チーム)でありたいと思います。
この経験を糧にまた前進しますので、今回ご来場いただけなかった皆様、これからも創志学園高等学校マーチングバンド部をよろしくお願いします。

そして本来開演する15:00を前に、13:00から校長先生、副校長先生、それに教頭先生と教育部長先生が会場に駆けつけ、中止の知らせが届かずに会場にお越しになった方へのお詫びに来てくださいました。
監督、顧問だけでは心細かったところ、学校を代表する先生が全員で来てくださったこと、とても心強かったです。
この演奏会に期待してくださった全ての方へ、それを裏切らない活躍をできるようこれからも頑張ります。
ありがとうございました。
この日について動画にまとめました。
是非ご覧ください。